日本が口臭後進国と言われる理由とは?

コラム

2020年には東京オリンピック・パラリンピックを迎える日本。

今まで以上に日本は外国人で溢れ、たくさんの日本人が外国人と触れ合う。

 

果たして日本は世界基準のオーラルケアができているだろうか。

口臭後進国と言われる日本。

 

どうしてそう呼ばれるようになったのか

そう呼ばれないために日本人がすべきこととは

1.日本が口臭後進国と呼ばれるわけ

外国人に比べて自分が臭くないと思っている人も多いと思います。

確かに体臭は外国人よりは臭いかもしれません。しかし、口臭に関しては圧倒的に後進国にあります。

 

オーラルプロテクトコンソーシアムの調査(2015年10月)によると、在日外国人の約7割が、「日本人の口臭にガッカリした経験」があり、「オーラルケアをもっと徹底してほしい」と回答しています。そして、およそ4割の在日外国人は「2020年の東京オリンピックに向けて、日本人は口臭を改善すべき」と回答しています。

 

やはり日本人と外国人の間には、口臭に対する意識に大きな差があります。

日本と海外で何が違うのでしょうか。以下の3点でまとめてみました。

 

(1)文化の違い

一番大きい原因が「文化の違い」があることだと思います。欧米を中心としてキスやハグを挨拶としてする習慣があるのに対して、日本にはそのような文化がありません。自分の口が相手の顔に近いことが日常生活であまり多くない以上、口臭が気になるタイミングは日本の方が海外に比べて少なくなります。

あいさつ代わりに、初対面の人とでも顔や体を寄せ合う文化だと、第一印象のために口臭ケアは欠かせませんよね。一方で日本人は、よほど親しくならないと、他人のパーソナルスペースには侵入しないし、自分もあまり侵入されたくないと思っているはずです。

 

(2)虫歯の予防意識の差

「文化の違い」についで2番目に大きい原因であると考えるのは「虫歯の予防意識の差」です。虫歯の予防と口臭の予防は重なるところが多く、歯磨きの仕方や口内環境の整え方ができていないと、口内で細菌が繁殖しやすくなり口臭が発生しやすくなります。(多くの口臭は細菌が発する物質によって臭うようになります)

 

これに関して、日本は圧倒的に低いです。日本は国民皆保険制度のおかげで、世界的から見るととても安い治療費で歯科治療を受けることが出来ます。近年では保険の適用範囲が狭くなっていますが、海外に比べると比較的保険適用範囲も補償金額も大きいです。このように日本では、所得に関係なく、一定の治療をほとんどの人が受けることができるので、虫歯の予防意識が大人も子供もあまり高くありません。

 

実際に海外と比較してみましょう。アメリカやオーストラリアは、歯医者では保険がきかないことは普通です。特にアメリカは医療格差が大きいことが有名ですね。民間の保険会社に加入する場合、医療保険料が非常に高額なので、全体で医療保険に加入している人は6割程度のようです。そのため、保険に加入していない人は自費で支払わなければならなく、少し深刻な虫歯を治療するだけで10万円程かかることもあります。虫歯になると高額な治療費を払わないといけないということを皆が知っているので、大人も子供も虫歯の予防意識は非常に高いです。

しかし、医療保険が充実な国も日本と同じように虫歯の予防意識が低いわけではありません。スウェーデンを例にしてみましょう。歯科先進国の中でもトップクラスのスウェーデンですが、キシリトールの発祥の地だったりします。実は歯科治療は19歳まで無料です。しかも矯正も無料ですることができます。日本では自費診療なので、50万円は軽く超えます。歯科医療が非常に充実しているスウェーデンですが、日本のように虫歯の予防知識がないわけではありません。環境が極寒であるため干し肉など硬い食べ物が多く、歯を悪くしてしまうと生命を脅かしかねないという理由から歯への関心は高いです。

 

(3)歯磨きのやり方が間違っている

「1日3回、食後3分以内に、3分間歯を磨く」という文言をまだ信じている人も多いのではないでしょうか。昭和の時代に親から言われた人も多いと思います。実はこれ大間違いです。この文言に従い続けていると、口臭を解決する手段となる唾液を大きく減らしてしまう危険性があります。

 

唾液には強い抗菌作用があり、虫歯菌や歯周病菌など口臭の原因になるような口内細菌を除去してくれます。食後の歯磨きは大切な唾液を洗い流してしまうので、逆に口内細菌が増殖しやすくなるのです。唾液が減ってしまうと歯周病や舌苔といった病気にかかりやすくなり、それらの病気が細菌を繁殖させて口臭を助長することもあります。

 

また、食事の直後の歯は、歯の表面のカルシウムやリンが溶け出すことで少し軟らかい状態になります。そのタイミングで歯磨きをすると、歯ブラシで歯の表面が削れ、歯茎も傷ついてしまいます。すると、歯周病などにかかりやすくなり、歯周ポケットを中心に歯垢がたまりやすくなります。その歯垢が細菌の温床になって口臭の原因になることはもうわかるはずです。

 

2.日本人がオーラルケアで間違っているところ

(1)歯磨きのやり方

 

まずは歯磨きから改善しましょう。まずは「1日3回、食後3分以内に、3分間歯を磨く」こんな文言は忘れましょう。もうその文言は古いのです。

 

歯磨きの正しいやり方

正しい歯磨きの仕方をタイミング・ポイント・磨き忘れの多いところの3つに分けてまとめてみました。みなさん自分なりの歯磨きの方法があると思いますが、以下のことに気をつけて歯磨きをしてみてください。より質の高い歯磨きができるはずです。

歯磨きをするタイミング

正しい歯のケアには正しいタイミングがあります。

 

丁寧な歯磨き(歯磨き粉あり):夜寝る前、朝起きた後

軽いブラッシング(歯磨き粉なし):各食事のあと

 

食事をしたあとに張り切って、毎回歯磨き粉を使ってゴシゴシ磨く必要はないです。寝ている間は、唾液の分泌量が減って細菌が繁殖するので、寝る前と起きた直後は、しっかり歯磨きをするようにしましょう。

 

歯磨きをするときの注意点

歯と歯の間を磨くイメージで!

歯の表面は自然と磨けています。歯の表面ばかり磨くと歯のエナメル質が削れてしまう場合があるので、歯と歯の間や歯と歯茎の間を磨く意識で歯磨きするようにしましょう。意外と磨けていない「間」がたくさんあるはずです。

 

磨くのは一方通行で!

もう磨いたところを再び磨くことがないように、基本的に一方通行で磨くようにしましょう。同じ場所を磨きすぎると、かえって歯が削れてしまったり、歯茎を傷つけてしまったり、逆効果になってしまいます。

 

磨き残しやすいところ

奥歯の奥側

一般的な歯ブラシでは磨きにくいところです。タフトブラシやY字型のデンタルフロスを用いて、磨きにくいところもブラッシングするようにしましょう。

 

利き手の犬歯

やって見るとわかりますが、歯ブラシを持つ手と同じ側の犬歯は非常に磨きにくいです。逆手を使ってみたり、もう片方の手を使ってみたり、自分に合う方法を確立しましょう。

 

奥歯の間

こちらも磨くのが難しいところですね。うまく自分の歯並びや口の大きさにあった歯磨きを見つけて、奥歯の間までブラシの先が入るようにしましょう。

(2)口臭ケア用品の使い方

日本人と海外の人とで決定的に違うところはどこでしょうか。それは口臭ケア用品を使っているか否かです。ほとんどの日本人は歯磨きだけで口臭対策もできているような気になっています。しかし、それは間違いです。歯磨きだけではそもそも口内の歯垢の6割しか取り除くことができていません。残りの4割は歯垢になり1週間経つと歯石になってしまいます。では欧米を中心に外国人はどのような口臭ケア用品を使っているのでしょうか。おそらく多くの人がご存知かと思いますが、2つの口臭ケア用品を紹介します。

 

①デンタルフロス

デンタルフロスを使うことで、歯磨きで取れなかった分の歯垢や食べかすを取り除くことができます。デンタルフロスを使うと、歯磨きだけの時より、取り除くことのできる歯垢や食べかすは3割ほど上がります。食べかすがたまりやすいのは「歯と歯の間」「歯のつけ根」です。歯ブラシで歯の表面を磨くのではなく、デンタルフロスを使って歯垢が口内に残らないようにしましょう。理想は、食事をした後に毎回歯磨きの代わりにフロスを使用することです。

 

おすすめのデンタルフロスはこちらの記事に書いています。
デンタルフロス人気おすすめランキングTOP20!!

 

②マウスウォッシュ

マウスウォッシュは口臭予防などが目的の「洗口液」と、歯磨きの代わりとして使う「液体歯磨き」に分類されます。歯磨きに比べてかかる時間が短いので、忙しい人におすすめです。歯周病や虫歯を防ぐ殺菌効果や、歯磨きでとりきれなかった分を分解する洗浄効果や、歯に歯垢が付着しないようにコーティングする効果などがあるので、歯磨きと一緒にすると非常に効果的です。注意して欲しいのは、アルコール分が強すぎると、逆に口内が乾燥して口臭を引き起こすことがあるので、口臭を気にしている人はノンアルコールのものを選ぶようにしましょう。

おすすめの商品や詳しい効果はこちらの記事に書いています。
【完全版】マウスウォッシュおすすめ人気ランキング!

普段ドラッグストアでみている2つの商品も実は口臭対策になります。口臭を気にしている海外の人のほとんどが使っているのも理由があります。これを機にぜひリンクを参考にして、今まで使ったことがない人も「デンタルフロス」と「マウスウォッシュ」を使ってみてください。

 

3.まとめ

✔︎日本人の口臭がきついのは「文化の違い」「虫歯の予防意識の差」「歯磨きのやり方が間違っている」の3つが原因!

✔︎日本人は「歯磨きのやり方」と「口臭ケア用品の使い方」を改善すべき!

 

もう日本が口臭後進国と呼ばれないために、一人一人の意識を変えることが必要です。まずは自分たちの口臭の強さがグローバルスタンダードのはるか下にあることを知りましょう。その上で世界基準の口臭を目指しましょう。

 

まずは気づくことから。日本人も海外の人と一緒に東京オリンピック・パラリンピックで恥ずかしがらずに叫ぼう。その思いがあれば日本人の口臭は少しでも改善されるはずです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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