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口臭は遺伝する?口臭を遺伝子から分析!

口臭がずっと治らない

いろんな対策をしても口臭が改善している気がしない

他の人よりもきつい気がする

親も口臭がきついと「遺伝」を疑いますよね。

では実際に「遺伝」と口臭の間に関係があるのでしょうか。

この記事では「遺伝」と口臭を中心に、口臭の原因について書いています。

自分の口臭の原因を知って早くスッキリしたいですね!

目次

1.口臭の原因について
 口臭のほとんどは唾液が減少することで起きる!
 唾液が減少する原因
 唾液が減少すると発生する症状
 唾液の減少が原因ではない場合

2.口臭と遺伝の関係
 最新の研修結果について
 生活習慣が似ている
 デンタルケアについての教育

3.まとめ

1.口臭の原因について 

口臭はたくさんの原因が混ざり合っていることが多く、ひとつに特定することが難しいのが現状です。口臭外来に行って自分の口臭を成分から分析するのもひとつの方法ですが、診断だけでも5万円ほどかかることもあり、気軽には行けないと思います。

しかし、口臭ケアで一番大事なのは、自分の口臭の原因を知ることにあります。自分の口臭の原因について知った上で、その原因に合った対策をする必要があります。まずは、口臭の原因を絞り、自分の原因を少しずつ分析していきましょう。

口臭のほとんどは唾液が減少することで起きる!

口臭のほとんどは、口内の唾液が減少し、口臭を発生させる細菌が繁殖することで起こります。それ以外に胃腸などの消化器や、呼吸器が原因の口臭もありますが、全体の1割もありません。まずは自分の口臭の原因が「唾液の減少」にないか調べてみましょう。「唾液の減少」が原因の場合、口臭を発生させている人ができる予防法や対策は限られます。まずは、「唾液の減少」が引き起こされる原因を知っていきましょう。

唾液が減少する原因

(1)加齢

唾液の分泌量は年齢によって変化します。唾液の分泌量は25歳くらいまで増え続けますが、25歳をピークに下がってしまいます。25歳を越えると口臭に悩む可能性が高くなるということなのです。歯間や舌・上あごに細菌がたまりやすい状況が生まれるため、よりきつい口臭になってしまいます。また、降圧剤や利尿剤など薬の副作用によっても唾液の分泌量が減少することがあるので、薬剤師にも相談してみましょう。

特に高齢者の方は、水・電解質代謝に深く関わる体の機能が低下するため、発熱や食欲不振などで水分不足や脱水に陥りやすく、ドライマウスの進行が激しくなる傾向があります。また、お部屋が乾燥すると、口が乾燥してしまいます。湿度60%前後を心がけ、湿度が50%以下になると注意するようにしましょう。

(2)ストレス

ストレスによる口臭は、生理的口臭のひとつで、誰しもがする口臭です。人前でプレゼンテーションをした時など、緊張した時にきつくなる口臭も生理的口臭のひとつです。ストレスを感じている時は、寝ている時と同様に副交感神経が働き、それによって唾液の分泌量が減って、口臭がきつくなってしまうのです。

(3)薬の副作用

加齢のところでも触れましたが、薬によっては唾液の分泌量を抑制する副作用があるものがあります。具体的には血圧を下げる効果のある降圧剤、うつ病などの治療に用いる向精神薬、抗てんかん薬、パーキンソン病薬、抗ヒスタミン薬などです。アレルギー作用を抑える抗ヒスタミン薬は毎年服用する人も多いと思います。アレグラFXなど、中には口の渇きを抑えるように作られた薬もあるので、薬を処方してもらう時に医者に相談してみることをお勧めします。

(4)口呼吸

朝目覚めた時、お口の中がベタベタしていると感じたことがある人も多いと思います。寝ている時は、だ液の分泌量が減少します。特に口で呼吸をする人は、寝ている間、口、舌、喉を非常に乾燥させてしまいます。また、日中でも口呼吸をする人が増えていますが、これは口中を乾燥させてしまいますので口臭を引き起こす原因になります。口呼吸をしないためにも、鼻腔拡張テープを使うなど、鼻呼吸を促進するようにしましょう。

唾液が減少すると発生する症状

上でも述べているように、唾液の分泌量が減少すると口内で口臭を引き起こす細菌が繁殖します。今回は唾液の分泌量が減少することによって起こる2つの症状についても紹介します。

(1)舌苔

舌苔(ぜったい)は、舌に付着する白い苔状のものを言います。もう少し詳しく説明すると、舌の上皮が伸びたものに、細菌・食べカス・粘膜のカスが付着したもののことを舌苔と言います。

口臭の原因の6割以上は舌苔であると推定されており、口臭がきつい人がもっとも疑うべき原因であるといえます。舌苔は細菌の温床になっていて、舌苔で繁殖した細菌が発するガスが口臭の原因になります。

舌苔ができたときの対処法について、まずは舌磨きが考えられると思います。しかし、舌磨きは磨き方や磨く強さを間違えると、他の疾病にかかったり、逆に口臭をよりきつくさせてしまうこともあるので注意しましょう。

舌磨きをする時のポイントは以下の3つです。

 ①歯ブラシを使わずに「綿棒」や「ガーゼ」を使うこと

 ②鏡をみて、自分の舌がピンク色になったらやめること

 ③1日1回だけにすること

舌磨きでは、舌を痛めないように適度な回数と適度な強さを維持することが大切です。

舌磨き以外にも舌苔の対処法が2つあります。

1つ目は、唾液腺のマッサージや硬めの食べ物を食べるなど、唾液腺を刺激することです。普段の食パンをよく噛む必要があるフランスパンに変えたり、付け合わせに梅干しやレモンなど唾液腺を刺激するような食べ物を添えてみたりしてみましょう。

2つ目は口内の保湿を心がけることです。こまめな水分補給や鼻呼吸を意識することで口の乾燥を防ぐことができます。水分補給だけでなく、口臭スプレーを持ち歩くことも口内を保湿するのに便利です。

(2)膿栓(臭い玉)

臭い玉とは、喉の両脇にある扁桃(へんとう)という場所にできる「白いつぶつぶ」のことを言います。これは医学的名称では「膿栓」(のうせん)と言われています。匂いが非常に強烈で「硫黄をさらに強烈にしたような匂い」や「腐った魚のようなにおい」と表現されることが多いです。喉の奥からこのような臭いがすると思った方は膿栓ができている可能性が高いです。

チェック方法は至って簡単で、以下の順番で鏡の前で行ってください。

(1)口を大きく縦に「アー」とあけてください。

(2)両頬側にある喉の奥、左右の脇に見える口蓋扁桃(こうがいへんとう)という場所に白いつぶつぶがあるかを確認してください。

もし、白いつぶつぶを発見したら、それは臭い玉です。自分で取るか、専門の医者に取ってもらうかの2通りがあります。

まず自分で取る方法として、「うがいをする」と「綿棒で取る」方法があります。うがいは「オハオハ」と話すように声を出しながらします。そうすると不思議と匂い玉が取れる時があります。うがいでも取れない場合は綿棒で直接取ることに挑戦してみましょう。綿棒を使って、臭い玉が潜むポケットの周辺を綿棒で押し、徐々に臭い玉が押し出すことで、臭い玉を取り除くことができます。臭い玉が露出している時は、比較的簡単に取れるようですが、無理に取り出そうとすると、粘膜を傷つけて細菌が入ってしまう恐れもあるので、くれぐれも気を付けて行ってください。

また自分で取るのが怖い方や自分で取ろうとしても取ることができなかった人は近くの耳鼻科に相談してみましょう。膿栓の除去は3000円ほどですることができます。真ん中に穴があいたスプーンのような特殊な器具で扁桃腺のくぼみの外側をギ押し出し、そこから押し出されたくさい玉を吸引機で吸って取っていくという方法で背術が行われます。

唾液の減少が原因でない場合

唾液の減少が原因でない場合についても考えてみましょう。いろいろな原因が絡み合っているのが口臭なので、たくさんの原因から考えることが大事です。

(1)遺伝

こちらは2. 口臭と遺伝の関係で説明します。近年の研究で口臭と遺伝には少なからず関係があることがわかってきました。ぜひチェックするようにしましょう。

(2)女性ホルモン

女性の中には月経周期によって口臭がきつくなったり、そうでなかったりすることに気づいている人も多いと思います。これはホルモンが唾液の濃度をコントロールしていることに関係があります。 唾液が「濃い」のは酸素が少なくなっている証拠で、これが硫黄化合物という臭いの元を生み出すきっかけになります。

(3)消化器の疾患

胃腸を中心に消化不良によって引き起こされる口臭があります。胃の場合は深刻な病気(胃がんや胃炎)である可能性があるので、口臭の原因が胃にあると思った方は一度近くの医療機関を訪れるようにしましょう。消化不良による口臭なので、おならの臭いのする口臭です。

(4)呼吸器の疾患

呼吸器が原因の口臭で一番多いのが、後鼻漏による口臭です。

後鼻漏は後鼻部より咽頭への炎症性産物の排出している状態で、タンパク質の一種を含み、分解されてニオイのする硫黄化合物へと変化します。

アレルギーのある人は、そのような粘液を分泌しているので後鼻漏になりやすいとされています、また、咳払いは、粘液や痰が喉に溜まってきていることのサインで、咳払いをした時は注意するようにしましょう。

2.口臭と遺伝の関係

口臭と遺伝の関係については、最近科学者の間でも見解が割れていて、はっきりとはいうことができません。研究結果や科学者の見解を紹介するので、実際に遺伝と繋がっているのか一緒に考えて行きましょう。

最新の研修結果について

2017年の研究によると、オランダのラドバウド大学を中心とした研究グループの調査によると、SELENBP1という遺伝子の変異による先天性代謝異常が口臭症の原因となりうると結論づけています。つまり、口臭が遺伝するということです。しかし、これは9万人に1人の確率で起こる変異なので、確率は高くはないようです。

ーNature Genetics, Mutations in SELENBP1, encoding a novel human methanethiol oxidase, cause extraoral halitosis, Published: 18 December 2017

※ヒトの新規メタンチオールオキシダーゼをコードするSELENBP1の変異は口腔外由来口臭を引き起こす

また、フィラデルフィア・モネル化学感覚センターの調査によると、「体臭は遺伝子によって決められていて、免疫システムに大きな役割を果たしている」ということがわかりました。遺伝子と体臭は繋がっていることが証明され、食べ物によっては体臭は変化しないようです。

2つの結果から「遺伝と口臭は関係していない」というこれまでの前提は覆されました。今後の研究では、どこまで遺伝と口臭が関係しているのか明らかになってくると思います。今後の情報も随時このサイトにアップしていくので、チェックしてください!

生活習慣が似ている

親と子で生活習慣が似ていることが「口臭が遺伝する」ということに繋がっているという見解もあります。口にする食べ物が一緒だと上に述べたように唾液の分泌量も一緒になります。柔らかい食べ物中心の生活だと、親も子供も唾液の分泌量があまり多くないということです。他にも親が習慣的に歯磨きをちゃんとしていないと、子供も歯磨きをあまりしないようになるということがあります。

デンタルケアについての教育

親がデンタルケアに関心がないと、子供は十分なデンタルケアを受けることができません。歯の磨き方などは、子供が自発的に学ぶことのできる領域ではありません。親の手助けがあってこそ子供の意識も高まります。

3.まとめ

✔︎ほとんどの口臭の原因は「唾液量の減少」

✔︎唾液の分泌量が減少すると舌苔や臭い玉ができることも

✔︎唾液量の減少以外にも遺伝・女性ホルモン・消化器や呼吸器の疾患が口臭の原因になる

✔︎口臭と遺伝の関係は最近の研究結果で「ある」ことはわかったが、どれほど関係するかはわかっていない

✔︎生活習慣やデンタルケアについての教育で子供に影響を与えることがある

遺伝と口臭の関係については、まだ明らかにされていないのが現状です。今後明らかになれば、より口臭に対する悩みが軽減されると思います。

今後の研究についても当サイトをご参照ください!

最後までお読みいただきありがとうございます。