歯周病からくる口臭ってどんな匂い?歯周病による口臭を徹底分析

病気

歯肉の腫れや出血などの症状で知られている歯周病ですが、歯周病にかかっている人で口臭が気になるという人は多いのではないでしょうか…?

歯周病は進行が早く、放っておくと口臭がひどくなるだけでなく歯を失う恐れがあるので、しっかりと対処する必要があります。

 

そこで今回は、歯周病による口臭に悩んでいる人のために、歯周病口臭の原因や、他の口臭との違いを紹介いたします。

 

ぜひ最後までご覧ください(^^)

 

1.歯周病って何?

歯周病とは、歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質などの歯の周りの歯周組織に炎症が起こっている病気の総称。(引用:Wikipedia

 

つまり、簡単に言い換えると細菌の感染によって引き起こされる口内の炎症性疾患です。炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」といい、炎症が歯槽骨や歯根膜にまで広がっている状態を「歯周炎」といいます。歯周病の特徴は痛みがなく静かに進行していくことです。歯肉が腫れたり出血していると時にはもう大分進行しており、歯を支えている歯槽骨まで歯周病菌が吸収している場合が多くなります。この歯周病菌は、歯と歯肉の間から簡単に体内に入り込み、血管内に入って全身をかけめぐります。血栓を作ったり、血管の壁をもろくする働きがあるので、全身の健康が失われる危険性が高いのです!歯周病は最終的に歯がグラグラしたり、ものが噛めなくなったり、歯が抜け落ちてしまいます。

また近年、歯周病が糖尿病などの生活習慣病と関連していることも明らかになっており、20歳代で約7割30~50歳代は約8割60歳代は約9割という有病率のデータが発表されました。

 

そこであなたが今、歯周病にかかっていないかチェックするために、歯周病で起こる自覚症状をご紹介します。

 

歯周病の場合に起きる自覚症状

✔️歯茎の色が赤い

✔️歯茎がはれている

✔️口臭が気になってきた

✔️朝起きたとき、口の中がねばねばする

✔️冷たいもの・熱いものがしみる

 

もし歯周病がはじまっていると思ったら、すぐにでも歯科医院へ行きましょう。通常、歯周病かどうかの「歯周病検査」を行ってもらえます。早期発見・早期治療ができれば、早く治すことができます。将来の自分の歯のためにも、早めの行動を心がけましょう。

 

2.なぜ歯周病は口臭に繋がるのか

歯周病はそもそも口腔内細菌(バクテリア)によって引き起こされる病気です。物を腐らせる働きがある細菌(バクテリア)が、歯周病によって破壊された組織の中で増加するため悪臭(口臭)に繋がると考えられています。

健康な人でも口の中に必ず500億個以上の400〜700種類もの細菌が存在していると言われています。その中で歯周病の原因となる細菌を「歯周病菌」といいますが、これが特に口臭の原因になる悪臭の元のガス(揮発性硫黄化合物)を作り出します。

 

歯周病とは直接関係しませんが、舌に白色や淡黄色のコケ状のものがつく「舌苔」も口臭の原因になります。これは舌の表面に広がっている細かい突起に口の中のタンパク質成分が付着している状態です。口内環境を維持するためにも舌磨きなどで綺麗に磨き、衛生な状態を保ちましょう。

 

3.歯周病口臭ってどんな臭い?

では、歯周病にかかってしまった人はどのような臭いの口臭を発生させているのでしょうか?歯周病の口臭は、歯垢(プラーク)内で増殖した歯周病菌が、揮発性硫黄化合物(VSC)のガスを放出することで起こります。揮発性硫黄化合物は種類によって臭いが異なることから、複数の臭いが口の中で混ざり合うことで、特有の不快な臭いへと変化するのです。

臭いの元になる原因成分は、次の3つがあります。

 

・メチルメルカプタン

・硫化水素

・ジメルサルファイド

 

①腐った玉ねぎのような臭い

歯周病口臭の中で代表的なのが、「メチルメルカプタン」という揮発性硫黄化合物が原因の臭いです。メチルメルカプタンとは、タマネギが腐ったような臭いで知られる気体で、口臭の他におならなどにも含まれています。 メチルメルカプタンは毒性が強いことから、口臭の原因となるだけでなく、歯周病を悪化させる要因の一つと考えられています。

 

②卵が腐ったような臭い

メチルメルカプタンほど臭いは強くありませんが、歯周病口臭の原因として次に多いのが、「硫化水素」という揮発性硫黄化合物です。歯周病菌は、唾液や血、食べかす、上皮細胞を分解しますが、このときにこの硫化水素を発生させます。卵が腐敗する際に硫化水素が発生することから、一般的に硫化水素といえば「卵の腐ったようなにおい」と言われています。 硫化水素は歯垢のほかに、舌苔という舌の汚れでも発生しやすいため、生理的口臭の原因としても大きな割合を占めています。硫化水素の臭いは、硫黄温泉や腐った卵のような臭いといったような硫黄の臭いがします。

 

③生ゴミのような臭い

生ゴミやキャベツが腐ったような臭いが特徴の「ジメルサルファイド」という揮発性硫黄化合物も、歯周病の口臭の原因としてあげられます。ジメルサルファイドは「磯の香り」のもとになっている成分で、海苔のにおいにも含まれています。 ジメルサルファイドによる口臭は、消化器や肝臓の疾患でも起こりやすいことから、虫歯や歯周病などの症状がみられない場合は、全身疾患の可能性も考えられます。

 

4.口臭の確認方法

口臭は自分では気付きにくいため、周囲の人に指摘されてはじめて気付く人がいる一方で、口臭を気にしすぎるあまりにコミュニケーションに不安を感じるようになる人もいると思います。そのため、歯周病の症状がみられる場合は、口臭の有無を客観的に調べておくことが重要です。

 

コップや袋を使ったセルフチェック

人に知られずに口臭を確認したいという人には、セルフチェックをおすすめします。 紙コップやビニール袋、清潔なグラスに息を吹き込んだ直後に臭いを嗅いで口臭の有無を確認します。また、歯磨きの際にデンタルフロスで歯間を掃除しながら、一か所ずつ歯と歯茎の間に溜まった歯垢の臭いを嗅ぐことも、口臭のチェックとして有効です。

 

他人にチェックしてもらう

口臭に対する周囲の反応が気になる人は、第三者の他人に臭いを嗅いでもらうといいでしょう。 人は同じ臭いを嗅ぎ続けていると、次第にその臭いに慣れてしまうという性質があることから、口臭が慢性的になっている場合、自分では臭いが感じなくなっている可能性があります。自分では何も感じないけれど、口臭があるか気になるという場合には、信頼のおける人にお願いしてみましょう。

 

口臭測定器

歯科医院の口臭外来などで導入されているような測定器は、口臭から硫化水素やメチルメルカプタン、ジメルサルファイドなどのVSCを検出することが可能です。しかし、薬局やインターネットなどで購入できる数千円の口臭チェッカーの中には、様々なにおいに反応してしまう機種があるため、信頼性の高い機器選びが必要です。

 

細菌検査

口腔内で歯周病の原因菌が大量に検出された場合、口臭が発生している可能性があります。 細菌検査は、唾液や歯垢を採取して、その中に含まれる歯周病菌の量を調べる検査です。たいていの歯周病治療を行っている歯科医院で導入されています。主な6種類の歯周病菌のうち、検査方法によって2~6種類の細菌の検出が可能です。

 

5.歯周病口臭の改善方法

では、これらの歯周病の口臭を消すには、どうすればいいのでしょうか?歯周病の治療は口臭対策だけでなく歯を長持ちさせるために必要な治療です。また、現在では全身の健康に関しても関係があることがわかっています(糖尿病、心臓病、脳梗塞、肺炎、早産、etc…)。歯周病の治療をしっかりおこなっても口臭が消えない場合はその他が原因(耳鼻科的なもの、内科的なもの、生理的なもの)となっている可能性が高いです。速やかに医療機関を受診して原因を解明してください。

では早速、歯周病口臭の改善方法を見ていきましょう。

 

硫化水素への対処法

歯周病が原因の場合、歯周病の治療が近道です。その他、磨き残しがあると発生するため、一度ブラッシング方法を見直して、正しい口臭ケア方法を身につけましょう。歯科医院を受診して、歯周病の治療と一緒に歯の磨き方を教えてもらうことをおすすめします。

 

メチルメルカプタンへの対処法

メチルメルカプタンは、歯周病菌だけでなく虫歯菌でも発生する物質です。大事なのは細菌を除去すること、口の中を徹底的にきれいにすることが重要です。この場合も歯科医院受診を受診することをおすすめします。

 

一般的な口臭を消す方法

その他、唾液も口臭に大きく影響します。唾液がねばねばしていると、歯周病になったときに余計に口臭が発生しやすくなるといわれているからです。唾液がねばねばするのは、ドライマウスなどが原因ですが、自浄作用という唾液が口の中を洗い流す作用と殺菌効果が低くなるため、菌が口の中に発生し、溜まりやすくなります。

唾液をサラサラにしてしっかりと作用させるためには、体質改善が最も効果的です。生活習慣を見直し、規則正しい生活に戻しましょう。また、もちろん歯磨きやうがいをして口の中を清潔にすることも必要です。ガムを噛んだり酸っぱいものを見たりして、積極的に唾液の量を増やしていきましょう。

 

スケーリングで歯石・歯垢の除去

歯科医院での歯周病治療は、基本的に「スケーリング」という歯の表面や根元に付着した歯石や歯垢を取り除く施術を行います。

 

外科手術

歯槽膿漏(歯周病より悪化した状態を指す)のように、かなり重度の歯周病ではスケーリングだけで症状が改善しない場合もあります。そのような状態で行われるのが、外科手術です。

 

例)・歯の根っこの奥深くに歯石がたまっている場合は歯肉を切除して開いて歯石を取り 除く

  ・腫れが引かない歯肉を除去する

  ・歯と歯肉の間にある歯周ポケットを除去する

  ・歯を支えている骨を移植する

  ・日頃の歯磨きがしやすいよう、歯肉や粘膜の形を変える

 

歯周組織の再生療法

骨や歯肉などの歯周組織が破壊されている中度の歯周病の場合、骨や歯肉などをある程度増やすことができる再生療法が行われることもあります。歯周病の再生医療は、半年以上かかるといわれています。また、保険は適応外なので注意が必要です。

 

まとめ

いかがでしたか?

歯周病にかかることによって、口臭を発生させるだけでなく体全体を不健康にしてしまうことが分かったと思います。

20代で既に約7割の人が感染すると言われています。

対策をしっかりして歯周病の悪化を最小に食い止められるようにしましょう。

 

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