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口臭は病気の早期発見になる?がんや胃炎、歯周病、糖尿病など

口臭の原因として唾液の分泌量の低下や歯周病などがよく挙げられますよね。口の中の問題が原因で口臭が起こることはよくあります。

しかし、時には内臓や胃など、口の中とは全く関係ないことが原因で口臭が起こることもあります。そして、これらは重大な病気とか変わってくる危険性が高いです。

今回お話する内容は、内臓や胃の病気が原因で口臭が起こっているケースです。

病気の早期発見や、生活習慣の改善につながるかもしれません。早速ですが、見ていきましょう!

目次

1.口臭の原因は?
 口内から生じる口臭
 消化不良、肝機能低下、糖尿病などが原因で起こる口臭

2.口臭が起こる病気は?

3.何科にいけばいいの?
 歯科
 内科
 耳鼻科
 内分泌科

4.口内以外で考えられる病気

5.改善方法

6.まとめ

1.口臭の原因は?

口内から生じる口臭

口臭の原因として、口の中にある舌苔という舌の汚れや歯の汚れ(プラーク)、虫歯歯周病などが考えられます。

「舌苔」とは、舌の表面に溜まった細菌のことです。

舌の表面は、舌乳頭という凸凹の組織で覆われていて、ここに口や舌の表面からはがれた古い細胞や食べものが溜まると、それを栄養源とする細菌がどんどん増殖していきます。

これは定期的な口のお掃除をする必要があります。放っておくと、ネバネバが増し取り除くのに時間がかかってしまいますので、注意しましょう。

消化不良、肝機能低下、糖尿病などが原因で起こる口臭

消化不良、肝機能低下、糖尿病などが原因で起こる口臭があります。それらはよく病的口臭とも言われます。

消化不良の場合は、食べたものが胃や腸で停滞し、異常発酵することで腐ったようなニオイがします。

また肝機能低下すると、毒素が分解されないためアンモニア臭が発生します。

糖尿病の方の口臭は、アセトン臭という甘酸っぱいニオイが特徴的です。

2.口臭が起こる病気は?

病気によっては口臭を引き起こしてしまうというものもあります。「何で口臭がずっとなおらないんだろう?」と思った方は、もしかしたら病気が原因かもしれません。

病気は放って置くと進行してしまうので、病院に行くなどの措置を早めに取りましょう。

歯周病

歯周病は、歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットで細菌が繁殖し、毒素を発生させることで起こる病気です

進行していくと毒素によって歯茎が炎症を起こし、やがて歯を支える骨まで溶かしてしまいます。

歯周病による口臭は様々なメカニズムによって発生しますが、悪臭の原因の一つとして挙げられるのが膿です。歯周病による歯茎の炎症がひどくなると、歯茎のなかの歯根膜が破壊されて膿が生成されます。

歯周病のにおいは、腐った卵のようなにおいや、魚の臓物のにおいに似ています。

初期においては痛みもなく自覚できませんが、ほうっておくと静かに進行する病気です。

一見何でもないようでも、歯をみがくなど、ちょっとした刺激で容易に出血があることがよくあります。病気が進行すると歯ぐきからの出血に膿が混じってくるようになり、口臭もひどくなってきます。

なお、一般的に歯周病が進行するほど、口臭も強くなっていきます。

個人差はありますが、歯周病がひどくなってくると、話している相手がすぐに気付くほどのニオイを発するようになります。

虫歯

そのためにむし歯ができます。虫歯の原因は食べかすむし歯菌です。それらは、虫歯の穴の中にたまり臭いがきつくなり、口臭の原因になります。

また、過去の虫歯治療で入れた補綴物が合っていないと隙間ができ、そこに汚れが溜まります。そうなると虫歯が悪化するのはもちろんですが、口臭の原因にもなるため注意が必要です。

むし歯は独特の臭いを持っています。ですので、歯垢(しこう)が付着してくると歯を磨いてもなかなかきれいにとれません。

しかし、小さなむし歯で口臭が強くなることはありません。むし歯は進行してくると次第に口臭もきつくなってきます。もし神経まで侵され神経が腐ってしまうと、強烈な臭いがします。むし歯が小さいうちに治療するよう心がけましょう。

3.何科にいけばいいの?

口臭は何科に行けばよいのでしょうか?

答えは、病気の種類によって違ってきます!

自分がどの病気に当てはまるのか、この記事でしっかり理解して病院に行きましょう!

歯科

最初に受診したいのは歯科です。日本臨床歯周病学会によれば、口臭の原因は歯周病虫歯といった口の中のトラブルが、全体の90%を占めるともいわれています。

歯周病や虫歯が見つかったら、まずはこれらの治療に専念しましょう。

内科

肝機能や腎機能の低下が疑われる口臭は、内科を受診しましょう。肝臓や腎臓の機能が正常に戻ると、タマネギが腐ったような臭いアンモニア臭が解消されます。

耳鼻科

蓄膿症、扁桃炎、膿栓(臭い玉)などが原因とみられる口臭は、耳鼻咽喉科を受診します。改善がみられると特徴的な肉の腐った臭い膿の臭いが内科

肝機能や腎機能の低下が疑われる口臭は、内科を受診しましょう。

内分泌科

糖尿病による口臭は、内分泌科を受診しましょう。

糖尿病が原因となる唾液の減少が改善されると、リンゴの腐ったような甘酸っぱい臭いの口臭も解消されていきます。

4.口内以外で考えられる病気

胃炎、胃潰瘍

胃炎になると胃の機能が弱くなり、消化不良を起こすとおなかの中の食べたものは十分に消化されないままおなかの中に残留することになります。また、胃酸が出にくくなってしまいます。

このため、食べ物が未消化のまま胃の中に長く停滞してしまいます

胃炎になると、本来は腸で行われなければならない発酵が胃で行われます。

消化できなかった食べ物はおなかの中で発酵を始め、それによって発生したいやなにおいが血液とともに肺に運ばれます。この時に発酵臭が発生し、それが肺に入ってしまうことで呼吸時に発酵臭がしてしまうのです。その結果、吐く息が臭くなってしまうのです。

臭いとしては腐った卵のような嫌な臭いがします。

十二指腸潰瘍

まず、十二指腸潰瘍になることで消化不良が起こりやすくなります。

そうすると食べた物が消化されず、胃炎同様に胃の中で食べた物が停滞して発酵してしまいます。

この発酵時に臭い物質が発生し、血液の中に吸収されて血管を通じて全身をまわります。

やがて臭い物質が肺に到達すると、それが息に混ざって口から吐き出されて口臭となるのです。

ちなみに、この場合の口臭も臭いとしては胃炎と同じく、腐った卵のような臭いがします。

また十二指腸潰瘍の場合、口臭だけでなく吐き気や胸やけゲップなどの自覚症状が起こります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍になると、胃酸過多によって起こる口臭、酸っぱいゲップ、胸やけなどの症状が見られることがあります。胃潰瘍・十二指腸潰瘍は胃酸の酸度が高まるので口臭、酸っぱいゲップ、胸やけの症状が強くなります。

また、口臭は胃潰瘍・十二指腸潰瘍だけではなく、肝炎・慢性胃炎・胃下垂など、その他の病気でも起こります。

がん

注意したいのががんによる口臭です。この場合の臭いは卵が腐ったような臭いがすることが特徴にあります。

実際にガン探知犬が臭いにより胃がんや大腸がんを見分けることができるため、がんによる口臭は特徴があります。

独特な臭いは犬だけでなく人間にも感知できる場合もあります。胃がんの口臭は、胃腸不良の場合と共通する臭いがあり、口臭だけで病気の判断をすることは大変危険です。

胃がんによる口臭は、現状2つのタイプの口臭が起こると言われています。

1つ目は胃がん特有の口臭です。これについては原因が解明されていません。

がん細胞の増殖時に何らかの化学物質ができると言われていますが、あくまでそれは一説でしかありません。

2つ目はがんの壊死によって臭い成分が発生する口臭です。

その臭い成分が血液の中に吸収され、肺のガス交換によって排出されます。

胃がんは自覚症状がほとんどないため、その意味でこの口臭は貴重な自覚症状の1つと言えるでしょう。

あくまでがんが原因で口臭が強くなる時は、病気の治療をしない限り改善はされません。

いつまでも口臭が気になる、体調が悪いなどの症状が続く場合は、医療機関で相談してみましょう。

糖尿病

糖尿病には特徴的な口臭があります。アセトン臭と呼ばれるもので、りんごなどの果物が腐ったような甘酸っぱいニオイがします。

糖の分解ができなくなることで、脂肪やたんぱく質を分解してエネルギーを作り出そうとし、その時に作り出されるケトン体という物質が原因とされます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃液が食道に逆流してしまう病気です。胃液は強い酸を含んでいますから、

逆流することで食道の粘膜が刺激を受け、炎症などを引き起こしてしまいます。

逆流性食道炎で口臭が起こる理由は、胃液が食道に逆流することで酸っぱい臭いになるからです。

さらにこれが喉の方まで上がってくるため、ツンと刺激するような臭いを口から感じてしまいます。

病気とにおいの関係

病気とにおいの関係を次の表にまとめましたので、確認してみてください。

呼吸器系

(肺癌、肺腫瘍)






タンパク質の壊疽臭

消化器系

(胃癌、食道気管)

耳鼻咽喉系

(扁桃炎、咽頭膿瘍、咽頭癌)

咽頭、気管支

甘いにおい

糖尿病

アセトン臭

肝硬変、肝臓癌

アンモニア臭

トリメチルアミン尿症

魚臭

自分のにおいがもしかしたらこの病気に当てはまるかも…と思った方は一度病院へ診察に行くことをおすすめします。

5.改善方法

ではどのように改善すればよいのでしょうか?

改善する方法は2つあります。一緒に見ていきましょう!

腸内環境を改善する

腸の場合、病気と言うよりは腸内環境が悪化することで口臭が起こります。

まず腸の中には善玉菌と悪玉菌があり、正常な場合はこれらがバランスよく共存しています。

しかし、腸内環境が悪化すれば悪い菌…つまり悪玉菌が増加してしまいます。

この悪玉菌が発生する際、腐敗したガスが腸の中に充満するのです。

そうすると腐敗したガスは腸の壁から血液の中に吸収され、血管を通じて全身にまわります。

そして腐敗したガスがやがて肺に到達すると、呼吸時に口から漏れて口臭になるのです。

腸内環境を改善するには次の2つに注意しましょう!

①腸内環境を改善するための方法を実践すること

②腸内環境を悪化させてしまう行為を控えること

難しいのは②です。

私達の日常生活には腸内環境を悪化させる原因がいくつも潜んでいます。

例えば、「肉中心のような食生活の乱れ」「運動不足」「ストレス」などが挙げられます。

少しずつでも良いのでこれらの中で控えられるものは控えましょう。

①腸内環境を改善する方法

を改善するには、「適度な運動」「食生活の改善」「ストレスの解消」をすると良いでしょう。

肝臓の不調を改善する方法

肝臓の働きはいくつかありますが、身体にとって有毒となるアンモニアを解毒するという働きがが口臭と関係しています。

本来なら食べ物にタンパクが含まれていた場合、分解されることで有毒なアンモニアが発生します。

また、有毒なアンモニアは肝臓の働きによって尿素に解毒されて身体の外に排出されていきます。

しかし、肝臓が悪いと働きが低下するので、有毒なアンモニアの解毒が正常に行われなくなります。

そうなると有毒なアンモニアは血液の中に溶け込んでしまい、呼吸時にその臭いを発してしまうのです。

つまりこの場合、アンモニア臭の口臭がしてしまうのです。

肝臓の不調において厄介なところは、例え不調になっても自覚症状がほとんどないことです。

そこで大切なのが、日頃から肝臓の健康に気を配ることです。

肝臓の不調を招く行為は避けましょう。

例えば

・飲酒

・肉中心の乱れた食生活

・ストレスや睡眠不足

・運動不足

これらは肝臓だけでなく、体全体に良い作用をもたらしますね。

健康に気を使って、これらを実践してみましょう。

6.まとめ

病気かも?と思ったら病院へ行きましょう!

いかがでしたか?当てはまる項目はありましたか?

病気かも?と思ったら、やはり専門家にみてもらうのが一番です。自分だけの判断に任せず、専門の医師のところへ行きましょう。あまり気にしなかった口臭が病気の早期発見につながるかもしれません。

今一度、自分の息と体の健康に目を向けてみましょう!