口臭の原因が糖尿病にあった!甘い匂いの正体とは

原因

1.糖尿病が口臭の原因になるの?

糖尿病とは

「糖尿病」と聞くと、どんな印象を抱くでしょうか。「甘いものを食べすぎたら糖尿病になる」「一生味気ない食事しか食べられない」「糖尿病になったら、普通の生活は送れなくなる」そんな誤った印象があるかもしれません。糖尿病は、治療の3本柱である「食事療法」・「運動療法」・「薬物療法」を行えば、健康な人となんら変わらない生活を送ることができます。

 

では糖尿病とはどのような病気のことをいうのでしょうか。

糖尿病とは血糖値が他の人よりも高くなってしまう病気のことを言います。

 

どうして血糖値が高くなるといけないのかというと、血糖値が高い状態が続くと様々な合併症や命に関わるような病気にかかってしまう可能性が高くなってしまうからです。

 

健康なひとは、食事をすると一時的に血液中のブドウ糖が増えますが、すい臓から出ている「インスリン」というホルモンによってブドウ糖を体内に取り込んでくれます。ブドウ糖にすることで、糖分を体内に蓄え、エネルギー源として使うことができる状態になります。インスリンの働きによって、血糖値は一定の範囲内に収められているのです。糖尿病にも発症の仕方が2つあります。

 

1つは膵臓のインスリンを分泌する機能が壊れてしまう症状です。1型糖尿病と呼ばれています。特徴としては、10~20代の若い人に突然発病する場合が多いですが、高齢者でも糖尿病を発症することがあります。

もう1つは、遺伝や環境によって発症するタイプです。2型糖尿病と呼ばれています。遺伝的な要因とは、両親や親戚に糖尿病をもっているひとがいると普通のひとより糖尿病を発症する可能性が高いということです。また、環境的要因とは、「食べすぎ」「運動不足」「ストレス」といった生活習慣のことを言います。これらの要因が、複数組み合わさり糖尿病になると考えられています。このように2型糖尿病の場合、生活習慣も重要な要素であることから、「生活習慣病」と呼ばれています。日本の糖尿病患者の約95%は、2型糖尿病です。

 

糖尿病と口臭の関係

では実際に糖尿病と口臭に関係があるのでしょうか。糖尿病が直接発生する場合は2つあります。

1つ目は、唾液の減少です。糖尿病を発症すると、口内環境を整える唾液の分泌量が減ってしまいます。唾液には殺菌効果や浄化作用があり、口内で細菌が繁殖することを防ぎます。唾液の分泌量を増やす方法はたくさんあります。唾液マッサージや舌の体操、酸味の強い食べ物を食べるなど、唾液腺を刺激することが一番効果的です。

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2つ目は、糖尿病が発症している体内で作られる「ケトン体」です。この「ケトン体」は独特の甘酸っぱい臭いが特徴で、過度なダイエットを行った場合などにも分泌されます。糖尿病になると、膵臓から分泌されるホルモンのひとつである「インスリン」が不足します。インスリンは、糖の代謝をコントロールし、血糖値を一定の数値で保つ働きを持っています。そのため、量が少なくなってしまうと、糖からエネルギーを生み出すことができなくなり、体内では代わりに脂肪やタンパク質を分解してエネルギーを確保するようになります。こうした過程で作られる物質が、「ケトン体」なのです。

ケトン体には「アセトン」と呼ばれる物質が含まれており、これは独特なニオイを持っています。ケトン体がエネルギーとなって全身を巡り、アセトンが呼気として、そして汗と一緒に排出されることで嫌なニオイを発してしまうのです。

以上の2つの理由で糖尿病が口臭を引き起こしていることがわかります。糖尿病はすぐに治るような病気ではなく、長年の生活習慣が原因の病気です。発症したら長く付き合っていくことになるので、日頃から糖分が少ない食事を取るようにしたり、適度な運動をして、生活習慣には気を使うようにしましょう。

 

歯周病との関連性

糖尿病と歯周病との関係は切ってもきれません。両方が口臭の原因になりうるのですが、歯周病は糖尿病をより発症しやすくします。口臭とうまく付き合って行くためにも歯周病について理解することは必須になります。逆に歯周病の治療をすると体内血糖コントロールができるとの研究結果も出ています。では、どうして歯周病が糖尿病を発症する原因になるのでしょうか。出血や膿を出しているような歯周ポケットからは、炎症に関連した化学物質が血管を経由して体中に放出されています。ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質は、体の中で血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。これはインスリン抵抗性と呼ばれており、糖尿病が発症・進行しやすくなります。

 

歯周病自体も口内で細菌が繁殖するのを促進するので、口臭をきつくしてしまいます。このような関連性を踏まえても、口内環境を整えて歯周病を防ぐ必要がありますね。

 

糖尿病を予防するには

糖尿病は予備軍も含めると、大人の5人に1人がかかっていると言われています。若者でもかかる人が多くなっており、現代の病気として非常に有名です。初期段階ではほとんど自覚症状がないため、気がついたときにはかなり病気が進行していることが多いのが糖尿病。糖尿病になると、様々な代謝異常が起きて血管や内臓、骨や歯などがダメージを受け、深刻な合併症が起きやすくなります。

ではどのように糖尿病を予防すれば良いでしょうか。

 

糖尿病の予防方法は3つあります。

①食生活

 糖尿病の予防で1番おすすめなのが糖質制限をすることです。糖質は生きていく上での大切なエネルギーになるので、ゆっくりと制限していきます。糖質はご飯やパンなどの炭水化物に多く含まれています。丼物など単品のメニューなどは避けて、コンビニでは惣菜を一つ足してみましょう。糖質を抑える食事のコツは調理方法にあります。ゆでもの・蒸し物>焼きもの>炒めもの>揚げものの順で糖尿病に効果的な調理方法なので参考にしてみてください。糖質制限をしていて、味つけが単調になりがちであれば、調味料や香辛料、ハーブ類などバリエーションをかえることで飽きのこない食事になります。

 また糖質が含まれるお酒や代謝を低下させるタバコは避けるようにするとなお良いです。一般に、糖尿病によい食品、悪い食品というものはありません。

どんな食品でもとりすぎなければ体によいし、とりすぎればどんな食品でも体に悪いということです。上記にある嗜好品は例外です。

 

②適度な運動

 生活習慣病と呼ばれる糖尿病は運動や睡眠にも密接に関係しています。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は血糖値を下げる効果があることが報告されています。また日常のストレスも血糖値を上げる要因になるので、適度な運動でストレスを発散することも大切です。しかし、ふだんから運動に親しんでいない、または高齢の人などは、急激な運動やキツイと感じる運動はかえって体の負担となり、心筋梗塞の発症など、思いがけない事故を引き起こしてしまう可能性があります。定期的に長く続けることが一番大事なことなので、自然の中で風景を堪能しながらのウォーキングや楽しく続けられるスポーツなど、自分にあった運動の方法を探してみましょう。

 仕事が忙しくてなかなかまとまった時間がとれない人の中にはは、運動を諦めてしまった人もいると思います。しかし、たとえば「通勤の駅を1つ手前で降りて歩いてみる」だったり「エレベーター・エスカレーターをできるだけ使わずに階段を利用する」などもひとつの運動の方法です。日常生活の中のちょっとした工夫が糖尿病になりにくい体をつくります。

 

③十分な睡眠

睡眠習慣も生活習慣の一つです。一日の疲れを取れるように、十分な睡眠をとるようにしましょう。韓国のソウル大学医学部の研究チームが13万人以上を対象に行った調査によると、睡眠時間が6時間未満の人は糖尿病のリスクが上昇するということがわかりました。いい睡眠習慣を作るポイントをまとめたので参考にしてください。

 

(1)起きた時に朝日を浴びる

寝床に入る時間が遅くなっても、朝は一定の時間に起きて、太陽の光を浴び、1日のリズムを刻む体内時計をきちんと調整することが、夜眠くなる時刻を一定にすることにつながります。筆者もこの方法を試しましたが、想像以上の効果があります。

 

(2)寝る前にリラックスする時間帯をとる

 睡眠に大きく関わるのが自律神経の働きです。自律神経には、体が活動しているときや緊張したときに優位になる交感神経と、リラックスしているときに優位になる副交感神経があって、眠ろうとする時に交感神経が活発になると眠りにくくなります。就寝前の飲食や激しい運動は刺激になって、寝つきを悪くするので気を付けましょう。入浴も寝床につく2時間ほど前にを済ませておくと効果的です。

 

(3)休日前に夜更かししない 昼寝を活用する

休日は、平日の疲れをとりたいと考えて、寝溜めを試みる人も多いです。反対に、休みの前日は夜更かしをして、休日の日中を寝て過ごす人もいる。それらは、体内時計のリズムが乱す原因になります。疲れを取るために休日は多めに眠りたいという場合は、平日との起床時刻の差を2時間以内にすると、体内時計のずれが大きくなりません。

 

(4)眠る前にアルコールを飲まない

寝酒は、寝つきを良くすることもありますが、その後の睡眠を不安定にして、浅い眠りになってしまう可能性があります。寝酒を続けていると睡眠の質がさらに悪化するので注意が必要です。

 

(5)寝る前のカフェインは控える

カフェイン入りの飲料にも注意が必要です。寝る前の3~4時間はカフェインを含む飲料などは控えましょう。コーヒーや緑茶、紅茶のほか、栄養ドリンクなどにもカフェインは入っています。

 

(6)寝つけないときはリラックスできることをする

いざ寝床につくと、「眠れなかったらどうしよう」と不安になる人も少なくはありません。こうしたときは、いったん寝床を離れ、リラックスできることをしましょう。「眠ろう」という意識から離れるために、別の場所で自分の好きなことをすると効果的です。

 

2.生活習慣と口臭の関係

生活習慣チェックリスト

口臭は生活習慣と密接に関わっています。生活習慣をチェックするリストを作成しました。口臭リスクも測ることができるので、ぜひ確認してみてください。

 

□ダイエットするために食事制限をしている

□ストレスや緊張を感じやすいと思う

□人と会話をする機会が少ない

□朝食は食べないことが多い

□口の乾き、粘つきをしばしば感じる

□野菜をあまり食べない(食物繊維が不足しがちだ)

□スマートフォンを1日2時間以上使う

□便秘や下痢をしがちで、いつも薬を持ち歩いている

□食べるのが速いとよく言われる

□コーヒーやエナジードリンクなどを1日に複数回飲む

 

このチェックリストで3つ以上チェックがついた人は口臭予備軍です。5つ以上チェックがついた人は口臭がきつい可能性が高いです。他人も気にしていることが考えられるので、すぐにでも自分の口臭をチェックしてみましょう。

 

糖尿病や歯周病など、生活習慣と口臭には切っても切れない関係があります。普段の生活習慣を整えることで、口臭だけでなく健康な生活を送るようにしましょう。

 

3.口臭の原因まとめ

病気別にみる体臭と口臭

糖尿病の場合はケトン体が引き起こす甘酸っぱい臭いや、唾液の分泌量の低下によって口内で細菌が繁殖することで発生する卵が腐った臭いがします。他の原因もそれぞれ臭いに特徴があるので、確認してみましょう。

 

におい

原因

タンパク質が腐ったにおい

(卵が腐ったにおい)

呼吸器の病気

(肺がん、肺腫瘍)

消化器の病気

(胃がん、食道気管)

耳や鼻の病気

(扁桃炎)

アンモニア臭 肝臓・胃の病気
おならのようなにおい 消化器の病気

(胃がん、食道気管)

ケトン臭

(甘酸っぱいにおい)

糖尿病
魚のにおい トリメチルアミン尿症

(遺伝的に特定のアミノ酸を分解できない病気)

腐った玉ねぎのにおい 歯周病、歯肉炎
血生臭いにおい 歯周病
ドブ臭いにおい 舌苔
卵が腐ったにおい

(他の口臭と比べて弱め)

生理的口臭
にんにく,納豆,タバコなど

その食べ物特有のにおい

においの強い食べ物
  • 卵が腐ったような臭いは、もしかすると消化器や呼吸器の不調かもしれません。胃が原因の場合、胃潰瘍、または十二指腸潰瘍だと、胃の中で発生した物質が血液にのって肺に達したとき、口から臭いが出るのだといいます。

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  • 口からアンモニア臭がするときは肝臓や胃の働きが低下している可能性が高いです。お酒を高頻度でたくさん飲む人は肝硬変など肝臓の病気にかかりやすくなります。肝硬変は自分で気づくには時間がかかるため、口臭が重要な指標になることがあります。アンモニア臭だと思ったら注意しましょう!

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  • おならのような臭いは、胃腸や食道が原因で発生しているのかもしれません。腸が原因の場合は、腸内環境が悪くなり、便秘になることで口臭が引き起こされます。悪玉菌が口臭の原因となる物質を発生させ、毛細血管を通って肺から排出されます。消化不良の場合は胃が病気になっているかもしれません。胃がんや胃炎の場合があるので、こちらの記事も参考にしてみてください。

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  • 魚の臭いがするときは、トリメチルアミン尿症の可能性があります。遺伝的に特定のアミノ酸を分解できない病気なので、疑いがある場合は病院へ行くことをお勧めします。

 

  • 腐った玉ねぎのにおいや血生臭い臭いの時は、歯や歯茎の病気であることが多いです。唾液の分泌量の低下やドライマウスなど、様々な原因が考えられます。

 

  • ドブ臭いにおいがする時は、舌に舌苔と呼ばれる白い物質が付着している時があります。優しく舌磨きをして取り除くようにしましょう。

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  • 生理的な口臭はあまり強くありません。もし臭う場合は温泉街のような、卵が腐ったにおいがします。

 

  • 食べ物が由来の口臭も食べ物によってそれぞれです。臭いの強い食べ物も取りながら、うまく口臭と付き合うことが大切です。

4. まとめ

✔︎糖尿病とは血糖値が他の人よりも高くなってしまう病気のことを言う

✔︎糖尿病のほとんどが生活習慣が原因

✔︎糖尿病を予防するにはまずはじっくり糖質制限するのがいい

✔︎生活習慣チェックリストで自分の生活習慣をチェック

✔︎病気別で臭いが異なるので原因を探ってみよう

 

現代病の一つである糖尿病ですが、日頃の生活習慣を予防するだけで、予防することができます。

健康な生活を送って、爽やかな息を作りましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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